グローバルだから
朝一番の高速船でブラティスラバへ。EU29。ブラティスラバはスロバキアの首都で、ウィーンからドナウ川を下る高速船に乗って一時間ちょっとで着く一番近い外国だ。カナリヤ諸島に行こうか、ブラジルに行くか、それともシチリアに行くかと散々迷った末どこにも行かなかったので、せめて一箇所くらいという思いで出掛けることにしたのだった。七年ぶりに訪れたブラティスラバは、びっくりするくらいレストランが増え、看板も増え、だいぶ西側色が強くなった印象。前回来たのが冬だったせいもあるのかもしれないけれど、なんだかすっかり観光地らしくなっている。通貨もユーロに切り変わり、西側のチェーン店が建ち並ぶ。ユーロに入るということは、つまりはこういう事なのだと強く思い知る。BIPAがあり、BILAがあり、dmがあるのっぺらな街になってゆく。要するに、どこから吸い上げるかだけなのだ。(EUのように)新興国から吸い上げるのか、あるいは(日本のように)自国民から吸い上げるのか、あるのはその切り分け方だけに思える。町中をふらふら歩き、目についたカフェに入ってビールを飲む。オーストリアのビールよりもずっと口に合う。スロバキア語の書かれたTシャツを買いたかったのだけれど、そんなものは一枚も見つけられず。探し回った古本屋も遂に発見できず、結局文房具屋でノートを買って帰ることにする。帰りは駅まで歩いて電車で帰宅。EU13。ボートの半額しかかからずに戻ってこれて、しかもボートよりも早い。
