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謹賀新年

新年の手紙(その一) 

きみに
悪が想像できるなら善なる心の持主だ
悪には悪を想像する力がない
悪は巨大な「数」にすぎない
材木座光明寺の除夜の鐘をきいてから
海岸に出てみたまえ すばらしい干潮!
沖にむかってどこまでも歩いて行くのだ そして
ひたすら少数の者たちのために手紙を書くがいい


詩のことは(も)よく知らないけれど、この田村隆一の詩を、新年になると思い出したように毎年読み返す。材木座というのは鎌倉に実在する地名で、偶然にも僕の祖母のお墓もその町にある。だから尚更この人の詩に親近感のようなものを抱くのかもしれない。どこまでもまぶしい光。その力と高揚と。気がつけば今年は年男なのだった。あけましておめでとう。今年も宜しくお願いします。

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